バラナシ到着!結局電車の中で熱が出たっぽくてだいぶフラフラでしたが、水をガブ飲み飯もちゃっかり食べたおかげである程度楽に。ですがやっぱり体調が優れないのか夢の街バラナシに来たというのに「あー宿探すのクソい。」ぐらいしか思えませんでした。さっさと着いて寝たい次第です。
牛や!街にごろごろ牛がおる!という感動もさしてなく、「あ〜邪魔くせ〜」とかそっちのが近かったです。一応珍しいし写真撮っとくか〜みたいな。っていうのもまた言い過ぎではあるけど。ぼくの好奇心は少なくともいかんせん摩耗してしまったのかもしれません。
目的地のゴードウリヤー交差点に着いたと言われました。話ではゴードウリヤー交差点から先はリクシャーは通れないとのことだったのですが、どうも四方八方リクシャーは走ってます。
「(おれが泊まろうと思っている)クミコゲストハウスまでいくなら+30ルピー頂戴よ。」
と言われ、早朝だからリクシャー制限ないのかなとか思っていると、すぐ近くのもう1つの交差点で降ろされ
「こっから先は行けないんだ、向こうにクミコゲストハウスがあるよ。」
ここがゴードウリヤー交差点のようでした。奴はゴードウリヤーの手前の交差点で着いたとほざき追加料金を取ろうとしているのでした。しかもクミコゲストハウスからここだいぶ離れてるし。しかし熱や疲れから何も言う気がおきず相場の倍近い80ルピー(120円)ほど払いその場を離れました。が、ここで終わりではない。降りると数人のインド人にホテルはどこ?いいとこあるよ、着いてこい。と声をかけられます。あしらう気もさらさら起きないのでガン無視して歩くのですがいつまでも前を歩きやがります。Uターンしてもいつの間にかまた前を歩いているしでどうしても奴らに頼りたい気分ではなかったので無視しつづけ、撒いて、やっとゲストハウスに着いたぼくはそのまま寝てこの日はゲストハウスに引き篭もるのでした。
あとで知ったんだけど、別に案内してもらえばよかったかもしれん。知らん土地で"地球の迷い方"という蔑称を持つ貰い物の古いガイドブックしかなかったし、彼らに案内されても必ずしも自分が払わなければならないわけではないらしい。オーナーが10ルピーぐらい謝礼するだけだとか聞いたことあります。
こう、旅をしている間に変に疑り深くなってしまったかもしれない。警戒心が当たり前に人を人とみないようにしているような気がする。これは表があれば裏があるのと同じで、究極の安全は日本でTVやDVDを見ながら旅した気分になることで、究極の旅はきっと人に騙されまくる危険ばかりのモノになってしまうだろう。バランスと自分の強い意志や心が大事なんだと思う。それをどう上手く変化、コントロールさせるのか、とか、そういう話無くはないと思うんだけど。とりあえず何か感覚が、大事なはずの感覚か何かがちょっとずつ擦れてきているような、旅慣れというには相応しくない言うなれば”旅ズレ”か。